CATEGORY

2016 再開祭 | 薄・結篇(終)

    迂達赤兵舎の窓の外は、すっかり秋の気配が濃くなっていた。 「都が騒がしい」 兵舎の私室で向き合うチェ・ヨンの声にチュンソクは頷いた。 「ええ。医仙と云い、徳成府院君と云い」 口にした当人にはそ…