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2016 再開祭 | 木香薔薇・弐

    自分が何をしたのか、瞬時判らなかった。 先刻まで目移りしていたあの人の姿が目の前から消え、視界一面が揺れる水で覆われて、俺は初めて理解した。 ああ、この景色は夏の川遊びに似ている。 河原の石の…