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2016 再開祭 | 紫蘭・結 後篇(終)

    「・・・王様」 その声に眉を顰めると、脇から節高い指が絵紙の上に一本伸びた。 「陽射しは、此方から射しておりました」 「そうであったか」 「は」 その声にあの日の光景をもう一度思い出そうと腐心…