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2016 再開祭 | 智仁勇・中篇

    昼までの講義を終え教本や筆入れを包んだ荷を手に教室の東屋を飛び出すと、我先に校門までの途を急ぐ。 鉄原の長く厳しい冬はやっと終わった。 もう昼の間には、分厚い外套も首巻も要らない。 それだけで…