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2016 再開祭 | 棣棠・柒

    「トクマン、殿」 鍛錬が始まって、半刻は経ったろうか。 低かった太陽はようやく東空の真中あたりまで上っていた。 光の中、西京の兵が土の上に座り込み、息を切らして俺を見上げる。 「迂達赤では、い…