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2016 再開祭 | 棣棠・拾弐

    大護軍が顔を強張らせ、西京軍の兵舎の大門をくぐって来る。 門の左右に焚かれた篝火の光に、その表情がぼんやり浮かび上がる。 帰って来てくれたと、胸を撫で下ろす。 同時にまだ身を隠す若葉も碌に茂っ…