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2016 再開祭 | 棣棠・玖

    「お出掛けですか、大護軍」 兵舎を一歩出た途端、前庭に延びた長い影の持ち主が俺の斜め横に従いた。 「・・・ああ」 此処に居たか。 先刻広間には姿を見せず、この男にしては気が利いていると感心した…