CATEGORY 瑠璃唐草

2016 再開祭 | 瑠璃唐草・中篇

    「王妃」 呼ばれながら坤成殿に入って来られた御顔の色が優れない。 冬夜の回廊を渡られた王様に小さく駆け寄り、両の御手にそっと触れる。 その御手が氷のように冷たくて、驚いて自分の袖中に急いで隠す…