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2016再開祭 | 蔥蘭・結篇【真実】(終)

    「だからあたしは一度だって、自分の口から名乗っちゃいませんってば!」 監営の獄に近づくにつれ洩れて来る不穏な叫び声に足を止めると、この方が横の俺を見上げた。 「あれって、さっきの偽者じゃない?…