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2016再開祭 | 蔥蘭・中篇

    何も問わず、男は女に向けてでなく夕景の赤い風の中に呟く。 「一旦開京へ戻る。偽の男と女を張れ」 「待ってるのは面倒だなあ。あたしらだけでやっちゃうのは」 「奴が絡んでいる。無断で動くな」 山か…