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2016再開祭 | 夏茱萸・後篇

    夜風を招き入れるように開けた寝屋の窓。 射し込む月光に照らされて、静かな寝息が腕の中に聞こえる。 夕餉の箸が、全く進んでいなかった。 暑い中を歩き回り草臥れ果てたのか。 咽喉許に鼻先を掏りつけ…