2017.11.15 ■2016 再開祭 さらん 2016再開祭 | 胸の蝶・廿柒(終) 水州を出てすぐに濃藍の空から一滴目が鼻先へ落ちて来た。 思わず舌を打ち、周囲の様子を探る。 雨宿りになりそうな軒は疎か、雨を避ける木陰も見当たらん。 羽織った外套から袖を抜き、後を歩く女の頭の… 続きを読む