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2016再開祭 | 桔梗・拾柒

    背を見送る親子の姿が遠く離れるまで、二人並んで無言で歩く。 李 子春の宅を辞した帰途。 秋の陽の一番眩しい刻。 吹き始めた緩やかな風が、長く垂らした亜麻色の髪を揺らして抜ける。 後を尾ける家人…