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2016再開祭 | 秋茜・拾捌

    仕切り戸の向こうは早い秋の夕暮れ。 部屋中に淡々とした影を落とす光の中で、その女は頷いた。 「そんな事はとうに知ってるわよ。だから麻黄湯も粥も」 賢そうな奴ほど実は馬鹿だ。 いや。馬鹿なのでは…