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2016再開祭 | 黄楊・拾玖

    居間の仄かな灯も届かぬ庭端まで、並んだままで無言で歩く。 薬木の葉影で漸く足を止めた俺の横、小さく尋ねる声がした。 「・・・ヨンア、怒ってる?」 「はい」 「飛び出したのはゴメンね。あれしか止…