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2016再開祭 | 夏白菊・陸

    奴ら二人を酒幕に置いてふらりと通りを歩き出す。 道の先に見える西空は燃え立つような朱。 その朱に影を差すよう、黒く厚い雲が被さっている。 まだ雨の匂いはしない。しかし黒雲に切れる気配は無い。 …