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2016 再開祭 | 想乃儘・陸

    西空を染める夕陽がこれ程待ち遠しかったのも久方振りだ。 歩哨の交替の法螺の響く兵舎私室から扉を出た俺を認めた奴らの目が、吹抜から一斉に上階に向く。 視線の中で階を降りると、待っていたチュンソク…