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2016 再開祭 | 想乃儘・弐

    一度気付けば次からは、必ず其処に眸が行くようになる。 想いの儘に咲く梅花を見上げその花の許を抜け、あの方の待つ部屋へ急ぐ。 傾く冬の西陽が枝の影を雪に映す、橙色の濃淡の中。 冬の短い一日が終わ…