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2016 再開祭 | 婆娑羅・3

    「カイくん、お茶飲まない?」 窓の外をぼうっとした顔で見詰めて、窓際に力なく腰かけた横顔が首を振る。 テーブルの上に茶碗を置くと、私はそのまま椅子に腰掛ける。 あの人は離れたテーブルで、国境隊…