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2016 再開祭 | 婆娑羅・28

    「・・・大護軍」 扉外から掛かる聞き慣れた声に眸を開ける。同時に指先を握ったこの方の指が離れた。 「入れ」 短く応じると、チュンソクが扉を開けて滑り込んで来た。 「刻が掛かり過ぎかと。偵察を出…