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2016 再開祭 | 天界顛末記・弐

    「奇轍!!」 俺の叫びに答える者もそこにはいない。 「副隊長。先ずは冷静に」 御医が息を吐くと首を振り、俺に振り返ると仏像の灯を避けるように広場の隅の暗がりへ歩く。 まるで周囲の人目から身を隠…