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2016 再開祭 | 天界顛末記・廿漆

    片腕を盆で塞がれたまま、もう片腕の拳で目前の扉を叩く。 横殴りに吹き付ける雪の中、すぐに頭上に橙色の温かい灯が灯る。 細く開いた扉の奥、覗いた叔母殿の顔が嬉し気に緩む。 「あらーチュンソクさん…