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2016 再開祭 | 天界顛末記・廿参

    「遅くなりました」 部屋の扉内へ踏み入るチュンソクの青白く強張った横顔。 肩に残る雪を玄関先で払い落とす乱暴な掌。 「申し訳ありません」 沓を脱ぎ部屋へ上がると、奴は卓の一辺へと腰を降ろす。 …