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2016 再開祭 | 涵養・後篇

    我慢の利かぬ黒い空は一度泣き出すと手に負えん。 明けから降る雨は烈しさを増し、陽が昇っても天は暗いままだ。 「大護軍!」 鍛錬場の様子を見に行こうと吹抜けを通りかかった俺に向かい、夏雨に濡れた…