CATEGORY 彫心鏤骨

2016 再開祭 | 彫心鏤骨・結篇

    共に立ちあがったこの方が侍医の傷を再び確かめ、俺に向け不安げに声を掛ける。 「ヨンア」 「はい」 「どこか借りられる場所はない?先生の傷を縫わないと」 周囲に既に追手の気配は無い。 かといって…