CATEGORY 彫心鏤骨

2016 再開祭 | 彫心鏤骨・前篇

    「おかしなものです」 碧瀾渡への途中、中天の白い陽射しから頭を覆う影も無い一本道。 キム侍医は駆ける馬の鞍上から、目だけで横の俺へと振り返る。 「一旦奉じられた税の人参を、高値で買い戻さねばな…