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2016 再開祭 | 逐電・和

    「俺が踏み入れぬ処に行かれれば、逃げていると思う」 木洩れ日の初夏の隧道の中。 惑うたままでも頑固に進む小さな背に三歩まで寄る。 射し込む光で明るくなった亜麻色の髪を見つめて告げる。 「そうじ…