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2016 再開祭 | 宿世結び・参乃夜

    「いいなぁ」 小さな蝋燭一つだけを灯した寝屋の寝台の上。 胸のこの方が呟くと、咽喉元に鼻先を柔らかく擦りつけた。 甘ったれな仔猫のように無防備な小さな頭をゆっくり撫でると、鳶色の瞳を閉じて 「…