CATEGORY 逢瀬

2016 再開祭 | 逢瀬・肆

    「ねえねえ」 「はい」 典医寺から人目につかぬ裏庭を回り、敢えて皇宮の正門を避け、厩の横門へ向かう。 この方は跳ねるように俺の横を歩みつつ、周囲の春景色を見渡した。 「こんなとこ、初めて歩くわ…