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2016 再開祭 | 嘉禎・40

    「ねえ、ヨンア」 戻った高麗の夜。もう窓は透き通るものではない。 その外を吹く強い風が、窓の桟を揺らして過ぎる。 空は見上げる程高く、墨を流した程に黒く。 天に届く家々は無く、流れる光の川も無…