CATEGORY 貴音 ~ 序 ~

2016 再開祭 | 貴音 ~序・典医寺 壱~

    窓外にようやく訪れた、春の朝ぼらけ。 優しく霞む薄桜の明空の中。 暁鶏の時をつくる声と共に上掛けに包み、寝台の上から眠るこの方を攫う。 「・・・ん?」 攫われた腕の中、初めて気づいた長い睫毛が…