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春花摘 | 福寿草・3

    「大護軍!」 眩しい朝陽の中、迂達赤兵舎の外門を入ると叫んだテマンが走り寄る。 いつものように真直ぐに俺の脇からこの横顔を確かめ、奴の口許が引き締まる。 そしてそれ以上何を尋ねるでもなく半歩下…