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春花摘 | 連翹(後篇)

    御二人の退室した扉の閉まる音を聞きながら、自由になった両手でキョンヒ様の頬を包む。 「責任を取って下さいますか」 「責、任」 「はい」 早春の溶ける氷柱のように零れ続ける滴を両の親指の腹で拭い…