2016.03.09 連翹 さらん 春花摘 | 連翹(後篇) 御二人の退室した扉の閉まる音を聞きながら、自由になった両手でキョンヒ様の頬を包む。 「責任を取って下さいますか」 「責、任」 「はい」 早春の溶ける氷柱のように零れ続ける滴を両の親指の腹で拭い… 続きを読む