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余焔【後篇】 | 2015 summer request・残暑

    「お茶を飲みにいらっしゃいませんか」 問い掛ける男の長い髪が、余焔の熱い風に舞い上がる。 否とも応とも答えずに、無言で横を擦り抜ける。 鬱陶しく纏わりつくのは、迂達赤の奴らだけで十分だ。 これ…