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遑【終章】 | 2015 summer request・vacation(ドチver)

    そうしてお連れした元の魏王の宮中で、大君媽媽の御姿が消えた。 まるでかき消えたかのように。ほんの僅か、私が中座した隙に。 「大君媽媽!」 控えの御部屋から駆け出て見慣れぬ回廊を駆け抜けながら、…