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錦灯籠【終章】 | 2015 summer request ・鬼灯

    「やはり、死産だったそうです」 翌朝トクマンは私室を一人で訪い、言い辛そうに呟いた。 その言葉の重さには余りにそぐわぬ明るい朝。梅雨開けはもう間近だ。 長雨に洗われた空は青く、雲は白く、陽は眩…