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夏便り【中篇・弐】 | 2015 summer request・鰻

    「よーく焼いてね」 炭火の上に置いた、とてつもなく大きな鉄板。 この方は金の輪の光る指で額の汗を拭いつつ、鉄板の上の鰻を睨む。 「焼くだけでいいの。たださっきも言ったけど、よく熱を通さないと」…