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2014-15 リクエスト | 藤浪・6

    「才谷さん、ですか」 春まだ浅い夜の闇に紛れ、前から来た背の高い影に静かにそれだけ声を掛ける。 先日は逢おうとした処を、壬生狼に斬りつけられた。 手負いのまま御所へ忍び込み、主上の繋ぎの者との…