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2014-15 リクエスト | 藤浪・3

    あの夜。 典薬寮の仕事が終わり、私は御所を出る為に歩いていた。 冬の終わりの夜の空気はまだ冷たく、私は底冷えの京の冬の長さにうんざりしていた。 骨身に染み入るような、歯の根が合わないような冷た…