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2014-15 リクエスト | 藤浪・11

    瑩さんは息を吐くと渡された筒を開け、中から茶巾に包まれた手紙を取り出す。 私に頭を下げると数歩進み、町からの明かりの中それを読む。そしてこちらへ戻ってきた。 「典医殿」 「はい」 「驚かせて済…