CATEGORY ■都忘れ 【長編】

都忘れ | 8

    久々に一人で迂達赤の私室の寝台に横になり、腕を枕に天井を眺める。 寒いな。 ここに最後にこうしていたのはいつだったか。 あの方と離れ、戦場を転々とし、何処で眠ったかなどもう思い出せん。 あの頃…