CATEGORY ■吾亦紅 【長編】

吾亦紅 | 22

    「ソンジン」 夏の夜の星の下、ソンジンのその目は何を考えているのか、読み取るには深すぎる。 「何だ」 「もしも・・・」 駄目だ。言えない。 喉元まで出て来た言葉は、あの時と同じ。 門が開いてし…