CATEGORY ■迷迭香 【長編】

迷迭香 | 11

    夜の帳が下りた叢。 地に座り、胸に鬼剣を構え。 真横にこの方の寝息を感じながら、無理に眸を閉じていた。 体は疲れているが、眸だけが冴える。 「ヨンア」 ヒドの声がすぐ傍でする。 「運気調息をし…