CATEGORY 貴音 ~ 留守居

2016 再開祭 | 貴音 ~ 留守居・弐

    「ようやく出掛けたか」 相も変わらず気配が薄い。俺に寄る足を忍ばせる理由も無いのに。 離れからふらりと寄る黒染衣のその声に振り向かず頷く。 「騒がしいか」 「いや。構わん」 いつもと違うのはそ…