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或日、迂達赤 | 蛍袋 3

    影を追ったヨンは林に入ってすぐに、その姿を見失った。 木に登られればこちらに手立てはない。 いったん立ち止まり周囲の気配を読むが、特に何も感じない。 引き上げるか。 「おい、また来るからな」 …